2012年07月19日

好きな映画監督

全て順不同。思いつきで随時追加・修正予定。

◆手放しでどうにも大好き過ぎる監督
ジャ・ジャンクー
アキ・カウリスマキ
小津安二郎
川島雄三
山下敦弘
青山真治
チャン・イーモウ
デビッド・フィンチャー
クリストファー・ノーラン
ジェイソン・ライトマン
アッバス・キアロスタミ
ジャン=リュック・ゴダール
エリック・ロメール
ジャック・ロジエ
エミール・クストリッツァ
ジム・ジャームッシュ
ジョン・カサヴェテス
クエンティン・タランティーノ
ウディ・アレン
諏訪敦彦
ジャック・タチ
松岡錠司
市川準

◆1本しか観てないが、それがあまりにも素晴らしいかった監督
エドワード・ヤン「クーリンチェ殺人事件」
西川美和「ディア・ドクター」
熊切和嘉「海炭市叙景」
大根仁「モテキ」
エリック・ロシャン「愛を止めないで」
「キック・アス」
「SUPER」
「俺たちアイス・スケーター」
「宇宙人ポール」
「50/50」

◆その他、大好きで欠かさず観る監督
テオ・アンゲロプロス
フェデリコ・フェリーニ
黒澤明
溝口健二
成瀬巳喜男
山中貞雄
ピーター・グリーナウェイ
アルフレッド・ヒッチコック
古澤憲吾
岡本喜八
入江悠
クリント・イーストウッド
石井克人
バスター・キートン
マルクス兄弟
ソフィア・コッポラ
コーエン兄弟
スパイク・ジョーンズ
ポール・トーマス・アンダーソン

◆1本も観ていないが、予告編だけで素晴らしすぎる。
ツァイ・ミンリャン
posted by ybj at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月05日

ロメール四季4部作を観て

いやぁ、やっぱり良かった。ファンなので。
ゴダールも好きだけど、やっぱロメール、っていう人なので。ワタシは。

「恋の秋」と「冬物語」を未鑑賞だったと思っていたけど、冬物語は観ていた。私の暗黒時代だったからだと思うが、睡眠不足で8割眠っていたパターン。
基本的に映画で眠るのは好きで、「眠れる映画は良い映画」という持論がある。そう言う人結構いるけど。
で、今回は体調を整えて、久々の「春のソナタ」や「夏物語」と併せて、全てほぼ一睡もせずむちゃくちゃ没頭して観た。

本当に豊な気持ちになる。
ウディ・アレンもそうだけど、小難しい会話劇ってのは、自身も参加して考えこむから非常にレベルが上がった気になれる。人間のレベルが。ま、その気になるだけで、いっときの豊な経験に過ぎないだろうけど、それが大事。

あ、主題は「京都みなみ会館」による特別上映。素晴らしい企画。無論、珍しさやアイデア性という意味ではなく、ありがちなのにない、という希少性。

春のソナタ
「隣に座っても?」「手を握っても?」「キスしても?」
これは映画史に残る名シーンの一つでしょう。少なくとも私の恋のバイブルです。
こんな風に迫りたい。ドキドキする。たまらん興奮。
春の新しい環境の序章。

冬物語
珍しく女性を一人しか描いていない。かつ、その女性が異常に魅力的。女の代表。
だからものすごく楽しく、入れ込んで観てしまう。
いかに女の代表かというと、ひどい自分勝手で、それを自覚して申し訳なくは思っている、という。
因みに私はそんな女性がとても好き。一緒に生活はできないし、まず好かれないけど。
冬でも豊かな出来事が・・・。

夏物語
自身を卑下しつつも、3人の女性との関係に一喜一憂し、主体性無く言い訳ばかりの男性の物語。
このテーマだけでも最高に楽しい。
で、フランスのバカンスの海。もう言う事無し。るんるん。
一夏の充実した恋。

恋の秋
上記3つに比べると、特徴的な楽しい要素はない。が、後期ロメールのサスペンス性がこの4作の中ではやはり(最後期作だから)最も顕著で、客観的にどうなるのかが楽しめる。実はロメールの会話性とサスペンスフルな物語性が意外とマッチする、という。意外でもないかもしれないが。
尽くされる議論は物語を豊にする、というところか。
それまでのどこか浮世離れした哲学的議論ではなく、この「恋の秋」では、直面する他愛のない問題に関する議論が大半になる。(哲学教師は登場するが、意外と用語を使わず目の前の恋の解決に現実的)
ロメールの映画はいつも教訓じみている(このシリーズ以外に「六つの教訓話」シリーズというのもあるとおり)が、結末(結論)は決して押し付けがましくない。むしろどちらに転ぶかは「その人・その時・その環境」次第であることを示唆している。
ここでも多分に漏れず、「人の恋路に世話し過ぎるのは・・・」(慣用句が思い浮かばなかった)という話のようでいて、結末は・・・。
秋の豊かで楽しい企み。

以上、こう並べると冬物語だけが冬らしくないといえば冬らしくないか。いや、「自立して耐えていると良いことが・・・」という意味では「冬の寒さに耐えていれば春には」というのと同じか。素晴らしいのは、物語の終わりが正月である点。まだ冬本番なのに温かな出来事、という。
スマートに説明できてないな。

ところで、さきほど「春のソナタ」で検索すると、上位に「会話ばかりで小難しいから敬遠する。会話よりも映像が映画。」的なことを述べているページがあったが、大いに反論したい。そんなのは勝手な決め付けでしかない。いろんな映画があって良い。悪い映画だという根拠が弱過ぎる。で、「『超越的と超越論的』というものの違いを理解できる人がどれだけいるのか?」なんて仰ってるが、そんなの全く理解せずに楽しめるようになっている。いつもロメール(ウディ・アレンもそうだが)は、哲学を語る人を滑稽に描いている。このシーンでは、表面的に哲学をよく知っている女性が、虚栄心のために判ってもいないことを説明しようとして詰まる、という様子を描いていて、哲学教師の女性がサラリと解説してしまうことで滑稽、となる。そのことは丁寧にも、虚栄心の女性と対立する女性が後でその状況を嘲ることで説明もされている。
ここまで親切なこの程度のことが感じ取れない人には映画を語って欲しくないな、と言うとこれもエゴか。というかこのレベルのことをわざわざあげつらうのもあまり見上げたことではないでしょう。が、つい。上位で調子乗ってそうだし、影響受けてる人も僅かながら居そうだし。糾弾糾弾。

ところで、ロメールは会話の描写によりリアリティを実現しているが、それ以外の部分をご都合主義的に簡単に済ませてしまう点が潔く心地良い。(昔トレンディドラマなどでからかわれた「手を上げるとすぐタクシーが止まる」とかっていう、例の。)
あまりにリアリティとフィクションのメリハリが効きすぎてて、それが意図的だからコミカル。「そんなんどうでも良い。時間の無駄。」って言ってそう。
ウディ・アレンもそうだったと思う。
ウディ・アレンとロメールの違いは、有名な俳優にある程度クローズアップする(ウディ・アレン)のとあまり有名じゃない俳優を引きで捉えるのと、かな。純粋に会話でリアリティを表現するウディ・アレンに対して、引きや固定でリアリティを臨場感に高めている(観客に「その場で客観する第三者」という感覚を与えてくれる)ロメール。
リアリティを追求する上での"結果として"、引き・固定・長回しになってしまう、という感じ。溝口健二のような長回し(ダイナミズム)ありきの長回しではない、という。無論どちらが優れているとかではなく、それも素晴らしいのだけど。
それにしてもよくあんな自然な演技が撮れるなぁ、と思う。演劇的。で、自然。特にイチャイチャするシーン。ありえんぐらいリアル。

ここに宣言する。
ジャック・ロジエとエリック・ロメールとウディ・アレンが好きだ!他にもいっぱい好きだけど。
諏訪敦彦や初期の大谷健太郎も観たくなって来たな。
posted by ybj at 17:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月02日

ヒーロー物が目白押しだった2012年4-6月期のテレビ

ゴカンファイブ、非公認戦隊アキバレンジャー、神話戦士ギガゼウス、・・・傑作のこれら「ヒーロー物パロディ番組」がレギュラーで一斉に始まった3月末。
いつもEPGの番組説明だけを頼りに視聴番組を選定しているが、今回、上記3つを初回から欠かさず観る(録る)ことができたのは自分を褒めたい。
いずれも深夜番組で情報が少ないのだが、私は無論深夜番組を重視しているから当然といえば当然か。

なぜこのようなマニアックなヒーロー物が同じ時期に一斉に始まったのか。
色々理由を付けることも出来るかもしれないが、ここではそれぞれの感想に留めたい。(ネタバレもあるかもしれないのでご注意を)

エアーズロック。
粗い映像で始まるオープニング。もちろん私達が子供だった70’S、80’Sを彷彿とさせ、パロディ化している。
その適度さは家内の方がファンのようだが、私にとっては普通に「良し」といったところだった。
しかし、このオープニングで驚いたのは「監督(脚本?):山下敦弘」というテロップだ。
鼻血が出そうになった。
面白そうと思って観た番組が、今世界で一番好きな監督の作品だったとは!
というわけで、山下作品である、というだけでほとんど語れてしまう作品。
が、一応。
  • 例によって絶妙の間でリアルな変な空気を味あわせてもらえる。
  • ヒーロー物なのにほとんど戦闘シーンがない。
  • ヒーロー物的な部分がぶっ飛んでる。
  • 戦隊モノなのに最終話まで5人揃わない。(ネタバレ?)
おまけに(多くのファンには重要かも)、ヒロインの椎名琴音という娘が良い。
間の抜けた顔立ちなのだけど、観ている内にハマる。本当に奇妙な魅力がある。
ずばり、パッと見に反してすごくしっかりした娘であることが垣間見えて来るのが、心地よい魅力となっている。
ところで、KBS京都では予告編が省かれていたが、今ニコ動で観たら吹いた。オープンスペースで観たが、声が漏れてしまった。必見。

非公認戦隊アキバレンジャー。
戦隊物オタクやアニメオタクが繰り広げる妄想世界での正統派戦隊もの。
とその設定だけでも十分ワンクール引っ張って楽しませてくれそう、と思っていたら、戦隊モノ制作スタッフ(制作会社)自体が制作しているだけあって、クオリティの高いこと高いこと。
戦隊物オタクの妄想解説だけでも、その回想映像が本物であるというクオリティと相まって興奮するが、それ以上にアクションや特撮のクオリティが馬鹿馬鹿しいテーマや設定やキャラと大きな差異を生み出していることが感動を誘う。
単純に言えば、こんな馬鹿馬鹿しいものをきっちり制作していることの微笑ましさとありがたさ、である。
いやいや、そんなことに甘んじないのがこの番組の恐ろしいところ。
そうやって微笑ましく終始ニヤニヤしながら観ていると、徐々に深遠なSFワールドに突入していくことに衝撃を受けることになる。
まさに後ろから大きなハンマーで殴られたような衝撃だった。
それ以上に観てもらう前に言うことはあるまい。エンディングテーマが秀逸であることを除いては。
尚、私は戦隊物もデンジマンやダイナマンあたりで終わってしまっていて、オタク文化にもあまり詳しくないが、そんな大勢を無視して突っ走っているところ(オープニングでも顕著)が素敵。

神話戦士ギガゼウス。
これだけは事前情報があった。元々CSか何かでやっていたのだと思うが、関西テレビの深夜でそのダイジェスト版が放送されたのを観たら、衝撃だった。「ゆとり世代の若者の滑稽さ」と「雑な作り」を軽やかにヒーロー物のテーマに練りこんでいた。
「雑な作り」とは、井口昇らの「一所懸命奇抜なものを作ったけど予算不足」などの結果としての雑さが生む滑稽さと違い、狙い(笑い目的)で雑にしている感があり、完全に素直には受け入れ難かったが、中々絶妙なあざとさにはむしろしっかり笑えた。
と思っていたら、やはり人気が高かったらしく、レギュラー放送化決定。
レギュラー放送開始までの間カミさんと言っていたのは、「単発モノだからこそ面白かったのでレギュラーでは厳しいのでは?でも楽しみ〜」といったものだった。
さて、始まってみると、おそらく単発ものほぼそのものの第1話・第2話はもちろん面白かった。3話・4話あたりもそれなりの展開で笑えるところが多かった。しかし、その後徐々に持ち前の「雑さ」が収拾つかなくなっていく。
ストーリーやキャラが膨らんでいくのに対し、「そこもっと面白くなるのに」と思わせる部分が多すぎてフラストレーションが溜まる。
掘り下げや組合せが甘い、という。おそらくキャストのスケジュールの都合などで止むを得なかった部分が多かったのではないかと勝手に擁護する。しかし、上記2作品に比べて圧倒的に低予算だろうと思うが、もうちょっと何とかならなかったか。
当初3作品で比較するつもりが、それぞれの面白さから全く比較できない事を嬉しく思っていたが、徐々に「雑さ」<エアーズロックの「ユルさ」、同じ「ヒーロー物らしい真面目な楽しさも後半増幅」でもアキバレンジャーに比べてスケールが劣りすぎ、と感じるようになってしまった。あ、「スケール」ってこの場合、予算によるクオリティではなく、単純にストーリーの発想力の問題。
ちょっと酷評っぽくなってしまったが、基本的に圧倒的に面白い。特にダイジェスト版で中心だった「ゆとり世代描写onヒーロー物」は歴史に残るのは間違いない。
段々シリアス度が高くなる中、どう終わらせるのか不安だったが、持ち前の雑さをフルに発揮し、「なんでもあり」状態で何とか面白く終わらせることができていた。最終話だけはうまくまとめられていたと思う。特に髪の長い隊員。名前も覚えられないというか知らされていない(?)感じで放置されたままというのが素晴らしかった。沢田の変身解除時の白目も、おそらく人気だっただろうにしばらく出て来なかった緊張に対する緩和として、最後に持ってくるあたりバランスが良い。
しかししかし、この番組の最高の産物は、「阿久津さん」だ。誰だ、あの役者。もはや引っ張りダコだろう。使いたい。

以上。
エアーズロックと非公認戦隊アキバレンジャーはまだ最終話だけ観てないので、帰ってから観よおーーっとぉぅ。コピーライトマーク桂小枝
posted by ybj at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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